【プライム経済】ナムガ(190510)は30日、ドローン用カメラ市場への本格参入を公式に発表し、自社の高解像度および3D映像技術を武器に、グローバル市場への進出を本格化させると明らかにした。
NAMUGA(ナムガ)は、従来の補完型CMOS(相補型金属酸化膜半導体)カメラモジュール技術を基盤に、低照度環境にも対応可能な高画質映像処理技術とリアルタイム3Dデプス(深度)センシング技術を組み合わせた、ドローン専用カメラソリューションを開発中である。
このソリューションは、空撮、スマート農業、災害モニタリング、インフラ点検など、さまざまな産業用ドローンの用途に最適化されているという。
特に、ドローン専門企業「フォースウェーブ(Fourthwave)」と協力し、顧客ニーズに合わせたカメラを共同開発しており、単なるモジュールの供給にとどまらず、ソフトウェアプラットフォームまでを統合した「統合ビジョンソリューション」戦略を本格的に推進している。
ソフトウェア分野では、台湾のAI映像解析技術企業「Lips」とのパートナーシップを結んでおり、映像認識、物体追跡、空間解析などの高度な機能を、今後ドローン映像システムに適用する計画だ。
ナムガはLipsとの技術協力を通じて、ソフトウェア分野の能力をさらに強化し、映像データの活用範囲を広げていく方針だ。
このような戦略を通じて、ナムガはドローン映像を単なる「撮影」にとどめず、リアルタイム分析やデータに基づく意思決定までを支援する、インテリジェント・ビジョンプラットフォームへの進化を目指している。
ドローン応用技術は、セキュリティ、工場の自動化、AIロボット技術とも有機的に連携する高成長産業群であり、センシング専門企業であるナムガが注力している戦略的事業分野でもある。ナムガは、自社のコア技術とパートナーシップの強みを基盤に、この市場でのプレゼンスを継続的に拡大していく計画だ。
また、ナムガは自社のグローバルな生産拠点とサプライチェーンインフラを背景に、ドローンカメラ事業においても中長期的に品質および納期の競争力を確保できると見ており、今後もこれらの能力を基に技術的な競争力を段階的に高めていく方針だ。
ナムガの関係者は「ドローン市場は技術融合を通じて高度化が進んでおり、ナムガは映像モジュール分野の専門性とAIベースのソフトウェア能力を結合した統合型映像ソリューションで新たなスタンダードを築いていく」と語った。
出典:プライム経済(2025年)