- AIMATICSの株式取得後、AI製造インフラおよびAIセキュリティ共同プロジェクトを推進
- ビジョン技術とAIの融合により、製造プロセス・事業全体にわたるAIインフラを拡大
KOSDAQ上場企業株式会社NAMUGA(190510)は、関係会社であるビジョンAIソリューション企業株式会社AIMATICSと共に、AIビジネスを本格的に展開する。NAMUGAは事業シナジーを最大化するため、昨年第三者割当による有償増資の形でAIMATICSの株式を取得した。これにより、最先端のAIビジョン技術へのアクセス性を高め、自社の3Dセンシングソリューションへ積極的に内在化することで、技術競争力をさらに一段引き上げる計画だ。
NAMUGAは、産業全体でAI技術の重要性が急浮上している状況を受け、3Dセンシングハードウェアの技術力にAIベースのソフトウェア能力を融合することが不可欠であると認識した。AIMATICSは、ビジョンAI技術を開発してきた先端企業であり、特にAIベースの安全運転プラットフォームおよびAI映像認識分野において独自の技術力と商用化の経験を保有している。両社は、ハードウェアとソフトウェアそれぞれの強みを融合させることで、製造現場のAI自動化および新規事業推進のスピードを高めるシナジー効果を創出している。
現在進行中の主なプロジェクトは、製造プロセスを現場責任者がどこからでもモバイルでリアルタイムにモニタリングできるIOPM(In-Out Process Monitoring System)の構築、AI映像認識ベースの外観ビジョン検査機の開発、AIベースのスマートアクセス制御システム(SAS: Smart Access System)の事業化である。
まず、生産ラインのすべての工程の異常を検知し、モバイル機器にリアルタイムで伝達するIOPMシステムを共同で開発中である。IOPMシステムは、特定工程で異常が検知されたり不良率が上昇した場合、即座に警告を発生させ、AIベースのアルゴリズムにより原因と対策を分析する。AIディープラーニングの適用により、事前警告および予防措置も可能である。現在、工場内すべての設備データをクラウド網と連動する第1段階の構築が完了しており、リアルタイムモニタリングおよびAIディープラーニングを適用する第2段階を開発中である。全体構築は今年10月の完了を目標としており、今年10月に開催予定の「NAMUGA Tech Day」で公開デモを行う予定である。
AI外観ビジョン検査機は、これまで目視で行っていた検査作業を全面的に自動化できるシステムである。製造工程で生産された製品をAIが分析し、欠陥・異物・形状の不一致を自動的に判別する。検査作業に投入される人員を大幅に削減し、標準化されたテスト結果を得ることができる。また、IOPMと連動してリアルタイム品質データを送信することで、製造コスト削減と品質向上の両方の効果が期待できる。
NAMUGAはまた、SASプロジェクトを通じて、ビジョンAIの利便性と個人情報保護を重視した次世代インテリジェントセキュリティソリューションを構築している。NAMUGAの技術が集約されたマルチカメラモジュールと最先端のAIアルゴリズムにより、顔認識だけでなく出入者の行動分析も同時に行い、なりすまし顔認証や無断入室試行をリアルタイムで遮断する。特に顔の形状だけでなく肌の色調まで認識できるベルギーSpectricity社のハイパースペクトルセンサー技術を適用し、他社の顔認識ソリューションと比較して、より精密で高度な認証とセキュリティ認識を実現した点がNAMUGAの差別化ポイントである。各生体認証デバイスは、出入制御プラットフォームとして統合管理される。AIイノベーションとともに変化する物理セキュリティおよび本人確認市場をリードするため、NAMUGAとAIMATICSはSpectricityとの協力を基盤に来年前半のリリースを目指して事業化を加速している。
NAMUGAは今回の協力を通じて、カメラモジュール製造を中心とした事業から脱却し、スマートセンシング技術とAIベースのデータ分析を融合したAI専門企業へと事業領域を拡大している。今後は、物流、スマートシティ、バイオ医療機器など多様な分野へ技術を拡張・適用し、新たな市場の開拓を目指していく計画である。
NAMUGAのイ・ドンホ代表は
「AIMATICSとの協力は、ハードウェアとソフトウェアが融合した次世代AIビジョンシステム構築の出発点です。スマートファクトリーに代表される工程自動化だけでなく、多様な産業分野に適用可能なAIインフラを構築し、グローバル市場においてAI専門企業としての地位を強化してまいります。」と述べた。
以上