-マクニカのグローバル営業網を活用し、北米・欧州市場へ本格進出
-PMDとのAIベース3Dセンサー共同開発で次世代ビジョンソリューションをリード
韓国の光学モジュールメーカーである株式会社NAMUGA(ナムガ)(KOSDAQ: 190510)は4日、日本最大級の半導体・電子部品商社マクニカホールディングス(以下、マクニカ)とグローバル販売に関する業務提携契約(MOU)を締結したと発表した。
今回の提携により、ナムガはマクニカの世界規模の販売ネットワークを活用し、これまで以上に積極的に北米・欧州・日本市場の開拓に取り組む方針だ。
マクニカは売上高10兆ウォン(約1兆円)規模を誇り、世界の半導体ディストリビューターとしてトップ5に入る。特にNVIDIA、Intel、Sony、Qualcommなどグローバル半導体メーカーの正規代理店としても知られており、広範な顧客網を有している。
契約内容には、両社が大手IT企業、セキュリティ分野、完成車メーカー、ロボティクス企業などを対象に共同で営業活動を行うことが含まれる。ナムガは高性能なカメラおよび3Dセンシングモジュールを提供し、マクニカが市場開拓や技術提案、販売活動をリードする。
NAMUGAは、セキュリティ・車載・産業用途といった標準化された製品領域ではマクニカのチャネルを活用し、自社の営業・開発リソースの効率化を図るとともに、ビッグテック企業との直接取引は自社で継続する二軸戦略を採用している。
さらにナムガは、ドイツの3Dセンサーメーカー" PMD Technologie" との協業を通じて、AIベースの画像認識やディープラーニング処理技術(AIDE)の開発も進めている。PMDはInfineonの公式パートナーとしてToFセンサーをグローバルに供給しており、NAMUGAはこの技術を自社の量産ノウハウと結び付けることで、次世代センシングソリューションの展開を加速する構えだ。
NAMUGAのイ・ドンホ代表取締役は、
「マクニカとの提携は、グローバル市場進出を加速する上で非常に重要な第一歩です。マクニカがカメラ・3Dセンシング分野でMOUを締結したのは当社が初めてであり、非常に光栄です」と述べた。
今後については、新規事業の共同発掘や資本提携、量産供給契約など中長期的な連携にも発展させたい考えを示している。